医療機器向け極性プラスチック接着用新THERMOLAST® Hシリーズ

医療機器向け極性プラスチック接着用新THERMOLAST® Hシリーズ

幅広い産業向けに熱可塑性エラストマー製品とカスタムソリューションを提供するグローバルメーカーKRAIBURG TPE（クライブルグTPE）は、さまざまな極性ポリマーとの接着を可能にするTHERMOLAST® H（サーモラスト® H） HC/AD1/APコンパウンドシリーズを、自信を持って発表致します。

医療機器業界は、今日の高度なヘルスケア・システムの要求に応えるため、製品のイノベーションを推進しています。熱可塑性エラストマー（TPE）は、高い強度、透明性、生体適合性に加え、ソフトタッチの表面品質と優れた接着性を備えているため、医療技術に幅広く使用されています。 

最近KRAIBURG TPEは、PC、ABS、PC/ABS、PETG、PCTGポリマーとの優れた接着性を持つTHERMOLAST® H製品群にHC/AD1/AP極性接着シリーズを追加しました。

KRAIBURG TPEのプロダクトスペシャリストであるヘン・ホイ・チーは、THERMOLAST® Hシリーズの材料の優位性について次のようにコメントしています。「THERMOLAST® Hは、PC、ABS、PETGなどのエンジニアリング熱可塑性樹脂との接着性に優れており、ヘルスケアや医療機器用途のニーズに応える材料ソリューションです。当社の高品質な材料ソリューションは、アジア太平洋地域の医療規格に適合しており、ご要望に応じてすべてのプロジェクト段階でカスタムエンジニアリングによるサポートが可能です。」 

THERMOLAST® Hアジア太平洋地域マーケットローンチプロジェクトマネージャーのアディッティア・プランダーレは、THERMOLAST® Hシリーズ材料の優位性についてコメントしています。「アジア太平洋医療機器市場の要求を満たすべく特別に設計されたTPEであるTHERMOLAST® Hをマレーシアで製造することによって、製品のカスタマイゼーションと共に、高品質の製品、迅速なリードタイム、アプリケーションおよび技術サポートなどの様々な面でアジア地域の当社のお客様のお役に立てることと考えています。」

製品設計の柔軟性

KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® H HC/AD1/APシリーズは、ショアAスケール30から80までの硬度が利用可能であり、最適化された機械特性とソフトタッチの表面品質が、製品設計の柔軟性を実現します。

各メーカーは、製品の美的効果を高めることによって競争力を強化する機会への要求を高めていますが、このシリーズは、柔軟な着色オプションに対応すべくナチュラル色で供給され、そうした要求に応えます。

KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® H HC/AD1/APシリーズは、直接射出成形を行うことにより（接着剤なしで）硬質の熱可塑性プラスチックと柔軟なTPEコンパウンドを接着することが可能であるため、複数材料を必要とするアプリケーションを簡素化し、組立・生産時間を短縮することが可能となります。

医療分野に最適なコンパウンド

医療機器分野をターゲットとしたTHERMOLAST® H HC/AD1/APシリーズは、滅菌処理が可能です。 

さらにこのシリーズは、動物由来成分、PVC、シリコーン、ラテックスを含まず、細胞毒性ISO 10993-5, GB/T 16886.5, RoHSおよびREACHの各基準に適合しています。

このため、ハンドルやグリップ、押ボタン、シール、バルブ、フレキシブルコネクターなど、高い安全性と衛生性が求められるヘルスケアおよび医療機器用途に最適なコンパウンドとなっています。

サステナビリティに貢献するTPE

より優れたサステナビリティへのイノベーションの追求を補完するものとしてKRAIBURG TPEは自動車業界、消費者、向け製品、また産業用途向けに特別に開発した、ポストコンシューマ・リサイクル材（PCR）と工程リサイクル材（PIR）を含む材料ソリューションをも発表しています。 

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