最終更新: 2019 年 3 月 3 日 最終更新: 2025 年 6 月 26 日

サスティナブル、そして静音性


THERMOLAST® K(サーモラスト® K)は、アスコッリ社(Askoll)の電動アシストオートバイと電動スクーターによるe-モビリティの革新を支援しています。

イタリアの電動二輪車のトップメーカーである同社は、需要が拡大している電動二輪車の新たなバッテリー・ボックスの2つの精密ガスケットのアプリケーションに、THERMOLAST® Kの採用を決定しました。 イタリアのヴィチェンツァの都市、ドゥエヴィッレに本拠を置くアスコッリ社は、バッテリー・コネクターの耐振オーバーモールド部品、およびバッテリー・ボックスの防水シールに、KRAIBURG TPEからの熱可塑性エラストマーを使用しています。ここでの重要な要求事項のひとつは、ガラス強化PBTとの高信頼性の直接接着を、小さな接触面積のなかで達成することでした。

2輪車でのe-モビリティは、特に都市部で通勤に利用する人々の間で増加していますが、こうした用途では、実際に運転するよりもラッシュアワー時の交通渋滞で立ち往生したり、パーキング・スペースを捜したりする場面に多くの時間を費やすことが多いものです。同時に、世界中の都市で、消費者は燃料とメンテナンス費用の低減のための新鮮な新しいアプローチを必要としており、更には電動自動車によるスモッグと騒音の減少のための有効なソリューションを求めています。これらの理由のすべてに対して電動自転車やスクーターはより高い利便性とサスティナブルな移動手段としての最適な選択肢であることより、今や急速な拡大を示しています。これは、特に人々が家庭と職場との間を毎日通勤する場合など、比較的短距離をカバーする用途では顕著な傾向となっています。

電気自動車は、他方、不快な環境騒音を軽減し、快適で静かな移動手段をサポートする革新的な材料を必要としています。そしてまた、二輪車のバッテリー・ボックスのような付帯機器の場合は、耐候性や耐水性を確保した外装が必要となります。このことは、熱可塑性エラストマー(TPE)にとっては新機軸で魅力的なアプリケーションの機会をもたらしています。

アスコッリ社のスクーター・プロジェクト・マネージャーのPaolo Trabuio氏は、こう説明しています。「当社のバイクとスクーターのための、バッテリー・コネクターの耐振カバーと新デザインのバッテリー・ボックスのシーリングのために、私たちは密封性、機械的性能、また成形性が正しくバランスされた材料を捜していました。」「KRAIBURG TPEは、材質選定、設計最適化、また接着試験から試作成形に至るまで、専門的な支援によってコンセプトからマーケットに至るまで当社の努力を長期間にわたってサポートしてくれました。」

これらのTPEアプリケーションは、共に2色射出成形によって作られており、従ってバッテリー・ボックスに使用されているガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂への優れた直接接着性が必要でした。さらに、選定されたTHERMOLAST® Kコンパウンドは、バッテリーコンパートメントの細い接触面で精密でタイトかつ完全なガスケットの機能を発揮するため、良好な流動性も重要な要素でした。加えてこのコンパウンドには、運転中の筐体に加わる衝撃や振動、更には家庭や職場でメンテナンス・フリー・バッテリーが充電のために頻繁に着脱を行う際の摩耗や劣化に耐えうる、長期間にわたる強固な機械的性質が求められました。

アスコッリ社の電動二輪車のポートフォリオでは、数機種の電動スクーターと、都市部での移動やツーリングが快適に行なえる、カスタム設計の電動アシスト自転車のシリーズが用意されており、これにはスタイリッシュな折りたたみ自転車も含まれています。最も新しいモデルには子供向けのバージョンも含まれており、今年の後半にはスペシャル・アーバン・モデルの発売も予定されています。自転車では、利便性を考慮しバッテリー・ボックスがヘッドパイプのフロント・セクションにマウントされています。スクーターの場合は、これはシート下のコンパートメントに設置されています。一体成形されたハンドルは、着脱や移動に便利なように配慮されています。

メーカーの垂直統合と長年にわたる電気モーターの経験のおかげで、アスコッリの電動二輪車のドライブユニットは、ブラシレス・モーターと様々なドライビング・パフォーマンスと最大80km(50マイル)の航続距離に合わせて容量を変えられるバッテリーパックとの完全な調和を作り上げました。トリップコンピューターは、絶えずバッテリーの状況をモニターしており、最大4通りの電力レベルを提供します、そして容量が15パーセント未満に下がった場合、自動的にECOモードへ切り換えるのです。

「この急速に成長している新しいマーケット・セグメントにおける、新規性のある革新的なソリューションの可能性と要求性能を認識してからというもの、私たちは、e-モビリティへの、サスティナブルでかつ静音性に寄与するアプリケーションのための当社TPE技術の開発に多大な労力を注ぎ込みました。」KRAIBURG TPEのEMEAプロダクト・マーケティング・マネージャー、Dirk Butschkauはそう語っています。「アスコッリの電動バイクとスクーターのバッテリー・ボックスは、当社の材料が効率的な成形加工、機能、そして形状の実現において抜きん出ていることを実証しているのです。」

アスコッリの電動アシスト自転車のバッテリーは、着脱・充電の利便性を考慮し、フロント・セクションのコンパートメントにマウントされています。KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® Kで作られたガスケットはエンクロージャの防水性を確保し、また使用時の耐振性能に貢献しています。(写真:© 2018 Askoll EVA)

 

アスコッリ・グループについて

イタリアのヴィチェンツァの都市、ドゥエヴィッレに本拠を置くアスコッリ社は、家庭用機器、水族館および湖沼用の、エネルギー効率が非常に高い電気モーターの製造を行っているリーディング・カンパニーです。1987年に設立されて以来、このグループは傘下に、イタリア、スロヴァキア、ルーマニア、ブラジル、メキシコおよび中国での11の企業を保有し、電気モーターに関する特許権の登録は800を超えています。2015年にアスコッリ社はサスティナブル・モビリティ市場に参入し、以来イタリアにおけるナンバー1の電動スクーターおよび電動アシスト自転車のメーカーかつディストリビューターに成長しています。世界中に2,000人の従業員を擁するアスコッリ・グループは、2015年にはグローバルで約3億ユーロの売上高を記録しています。詳しくは同社のウェブサイト:www.askollelectric.com をお訪ねください。

サスティナブル、そして静音性


THERMOLAST® K(サーモラスト® K)は、アスコッリ社(Askoll)の電動アシストオートバイと電動スクーターによるe-モビリティの革新を支援しています。

イタリアの電動二輪車のトップメーカーである同社は、需要が拡大している電動二輪車の新たなバッテリー・ボックスの2つの精密ガスケットのアプリケーションに、THERMOLAST® Kの採用を決定しました。 イタリアのヴィチェンツァの都市、ドゥエヴィッレに本拠を置くアスコッリ社は、バッテリー・コネクターの耐振オーバーモールド部品、およびバッテリー・ボックスの防水シールに、KRAIBURG TPEからの熱可塑性エラストマーを使用しています。ここでの重要な要求事項のひとつは、ガラス強化PBTとの高信頼性の直接接着を、小さな接触面積のなかで達成することでした。

2輪車でのe-モビリティは、特に都市部で通勤に利用する人々の間で増加していますが、こうした用途では、実際に運転するよりもラッシュアワー時の交通渋滞で立ち往生したり、パーキング・スペースを捜したりする場面に多くの時間を費やすことが多いものです。同時に、世界中の都市で、消費者は燃料とメンテナンス費用の低減のための新鮮な新しいアプローチを必要としており、更には電動自動車によるスモッグと騒音の減少のための有効なソリューションを求めています。これらの理由のすべてに対して電動自転車やスクーターはより高い利便性とサスティナブルな移動手段としての最適な選択肢であることより、今や急速な拡大を示しています。これは、特に人々が家庭と職場との間を毎日通勤する場合など、比較的短距離をカバーする用途では顕著な傾向となっています。

電気自動車は、他方、不快な環境騒音を軽減し、快適で静かな移動手段をサポートする革新的な材料を必要としています。そしてまた、二輪車のバッテリー・ボックスのような付帯機器の場合は、耐候性や耐水性を確保した外装が必要となります。このことは、熱可塑性エラストマー(TPE)にとっては新機軸で魅力的なアプリケーションの機会をもたらしています。

アスコッリ社のスクーター・プロジェクト・マネージャーのPaolo Trabuio氏は、こう説明しています。「当社のバイクとスクーターのための、バッテリー・コネクターの耐振カバーと新デザインのバッテリー・ボックスのシーリングのために、私たちは密封性、機械的性能、また成形性が正しくバランスされた材料を捜していました。」「KRAIBURG TPEは、材質選定、設計最適化、また接着試験から試作成形に至るまで、専門的な支援によってコンセプトからマーケットに至るまで当社の努力を長期間にわたってサポートしてくれました。」

これらのTPEアプリケーションは、共に2色射出成形によって作られており、従ってバッテリー・ボックスに使用されているガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂への優れた直接接着性が必要でした。さらに、選定されたTHERMOLAST® Kコンパウンドは、バッテリーコンパートメントの細い接触面で精密でタイトかつ完全なガスケットの機能を発揮するため、良好な流動性も重要な要素でした。加えてこのコンパウンドには、運転中の筐体に加わる衝撃や振動、更には家庭や職場でメンテナンス・フリー・バッテリーが充電のために頻繁に着脱を行う際の摩耗や劣化に耐えうる、長期間にわたる強固な機械的性質が求められました。

アスコッリ社の電動二輪車のポートフォリオでは、数機種の電動スクーターと、都市部での移動やツーリングが快適に行なえる、カスタム設計の電動アシスト自転車のシリーズが用意されており、これにはスタイリッシュな折りたたみ自転車も含まれています。最も新しいモデルには子供向けのバージョンも含まれており、今年の後半にはスペシャル・アーバン・モデルの発売も予定されています。自転車では、利便性を考慮しバッテリー・ボックスがヘッドパイプのフロント・セクションにマウントされています。スクーターの場合は、これはシート下のコンパートメントに設置されています。一体成形されたハンドルは、着脱や移動に便利なように配慮されています。

メーカーの垂直統合と長年にわたる電気モーターの経験のおかげで、アスコッリの電動二輪車のドライブユニットは、ブラシレス・モーターと様々なドライビング・パフォーマンスと最大80km(50マイル)の航続距離に合わせて容量を変えられるバッテリーパックとの完全な調和を作り上げました。トリップコンピューターは、絶えずバッテリーの状況をモニターしており、最大4通りの電力レベルを提供します、そして容量が15パーセント未満に下がった場合、自動的にECOモードへ切り換えるのです。

「この急速に成長している新しいマーケット・セグメントにおける、新規性のある革新的なソリューションの可能性と要求性能を認識してからというもの、私たちは、e-モビリティへの、サスティナブルでかつ静音性に寄与するアプリケーションのための当社TPE技術の開発に多大な労力を注ぎ込みました。」KRAIBURG TPEのEMEAプロダクト・マーケティング・マネージャー、Dirk Butschkauはそう語っています。「アスコッリの電動バイクとスクーターのバッテリー・ボックスは、当社の材料が効率的な成形加工、機能、そして形状の実現において抜きん出ていることを実証しているのです。」

KRAIBURG TPE 概要
 

  • 本社と生産拠点:ヴァルトクライブルク / ドイツ
  • 地域本社と生産拠点:クアラルンプール / マレーシア、アトランタ / 米国
  • 製品:熱可塑性エラストマーコンパウンド
  • ブランド:THERMOLAST®、COPEC®、HIPEX®、For Tec E®
  • 市場:ヨーロッパ、南北アメリカ大陸、アジア太平洋
  • 従業員数:660名

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当社の広報用素材には、各種ソリューションに関する総合的な情報、画像、写真が含まれています。

03.03.2019 広報用素材 Askollサスティナブル、そして静音性

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